
2024年4月に発売されたトミカプレミアムRacing レイブリック NSX-GT/99号車 NSX-GTをご紹介します。

トミカプレミアムから新シリーズとして、レーシングカーが展開されました。
コンセプトは、ハイクオリティな塗装かつ飾って遊べるというものです。
第1弾に選ばれたのは、SUPER GT GT500クラスに参戦していたNSX-GTです。

モデル化されたのはTEAM KUNIMITSUのレイブリックNSXです。TEAM KUNIMITSUは、2018年と2020年にチャンピオンを獲得していますが、今回のモデルは2018年のチャンピオンマシンになります。
なぜ最新のマシンではなく、5年以上前のものをモデル化したのかは謎ですが…。
ドライバーは、ホンダのエース山本尚貴と2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソンバトンです。
バトンがSUPER GTに参戦するとは、当時非常に驚きました。また人気のあるバトンですので、パドック裏の出待ちも凄く、警備員が配置され物々しい雰囲気でした。


2024年のオートサロンで初公開されたこのモデルですが、第一印象は今年倒産したエブロのCADデータを貰ったのではないかと思うほど、雰囲気が似ているという印象でした。
エブロのNSXと言うと、2016年モデルが発売中止になって以降、とにかくNSXの造形が悪いことは知っている方も多いと思いますが、その悪い造形を引き継いでしまったようです。
造形もそうですが、やたら車高が高いのもいただけません。今回のモデルは、サスペンション機能が無いため、サスストローク分の車高を確保する必要がありません。車高を下げること自体は可能だと思いますが、下げられない理由でもあるのでしょうか。
細かな造形はともかく、レーシングカーのモデルは車高が命だと思いますので、サス機構を付けないのであれば、そこはこだわって欲しいと思います。

フロント
ヘッドライト部は彩色で仕上げされています。
エブロのモデルはヘッドライトの球数が市販車と同じ6灯になっていましたが、トミカではちゃんと実車同様5灯になっています。
私の購入したモデルは、グリルメッキ部の印刷が大きく傾いており残念な仕上げでした。トミカと言えど、定価2000円近いので検査はしっかりして欲しいものです。

リア
テールライトはクリアパーツです。
対象年齢が3歳の製品ですので仕方がない気もしますが、リアウィングはかなり柔らかい樹脂製なので曲がりが大きいです。
リアウィングにもしっかり彩色は入ってるので、せめてハードプラであればもう少し見栄えは良くなると思いますが…。

他のスケールモデルとの差別化の為か、トミカらしくサイドのドアは開閉します。

造形については色々不満がありますが、複雑なカラーリング及び、スポンサー等のロゴは全て印刷による仕上げになっている点はとても評価できると思います。確認した限りスポンサーロゴも網羅されていました。
文字が潰れて読めませんが、ドライバーの名前もしっかり入っています。

内装もざっくりではありますが、それっぽく作ってあります。

裏側
ちゃんとスキッドブロックがモールドされているのには驚きました。

タイヤはプラスチック製です。
タイヤレターもしっかり印刷されているのはいいですね。


同時発売でテストカーの99号車も発売されました。
オフシーズンのテストでしか使われない車両ですので、実車はカーボンそのままです。トミカでは印刷によってカーボン柄を再現しています。
特に3インチですとカーボン柄の再現が難しい印象はありますが、縞々の濃淡が少し派手目ではあるものの悪くはないと思います。
少なくともトミカリミテッドヴィンテージ(R35 GT-R NISMOのルーフ)のカーボン柄に比べると、遥かにいいと思います。


カラーリングが異なる以外は、100号車と違いはありません。
定価は、1980円とトミカにしては強気な価格設定です。
トミカを中心に集めているコレクターからは、褒める意見も出ていますが、出来自体はそれほど良いとは個人的には思えません。
子供にあげるレーシングカーのミニカーが欲しいとか、どうしてもトミカでないとだめでない限りは、定価が1000円程度しか変わらないMINI GTからNSXが出るのを待ったほうがいいと思います。タイプS顔ですが、出るのはほぼ確定しているので…。


パッケージ
MADE IN VIETNAM
製造日:B0124
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